今だから話せる
ALIVE秘話。

注*このページには多少のネタバレが含まれておりますので、ALIVEをプレー中という方にはオススメできないページです。
又、ゲームやキャラのイメージを崩したくない方も同様となります。(汗
閲覧については自己責任でお願いします。


今後も思いつき次第更新予定です。
第一章 制作のきっかけ
第二章 初期におけるALIVE世界
第三章 泣かせるだけのALIVEじゃねぇ!ALIVE爆笑物語。
第四章 制作時に聞いていた音楽NEW!
第∞章 素朴な疑問編 - みなさまからの素朴な疑問、お待ちしてます。


第一章 -制作のきっかけ-

自分が将来ゲーム業界を目指そうと思ったのは、中学生のころでした。
ゲーム業界を目指す前は、小学校から続けていた放送委員の影響で、放送系を目指していたのですが、
そのころから友人であったキャラデザの珠百合さんの影響もあってか(?)ゲームのシナリオライターになる!と言い出したのが事の発端です。
それから本格的に「ゲームを作りたい」と思うようになり、PCを買ったばかりにも関わらず、ツクールを始めました。

私のツクラー人生は「Eyes」というゲームの制作に始まりました。
総RTPなのでオリジナリティは非常に低かったのですが、シナリオはそれなりに気に入っていた作品です。


カラスの化身、お気楽少女アリスと
生まれつき「星」によって“英雄”となることを定められていた少年アイズの冒険RPG。
ダンジョンRPGではなく、ワールドマップありの王道RPGでした。
ちなみに、キャラクターの名前に<>をつけるところは、このころから変わっていません。

さて、これを作っているうちに、自分は“もっと作りやすいRPGを作ろう”と思ったのです。
実はこの「Eyes」、非常に話が長いのです(汗
しかも、ストーリーの立案もせず、人物設定もいい加減なまま無計画に作り始めたため、
途中でワケがわからなくなり、挫折(死
しかしここでの挫折が大きかった分、次こそは完成させるぞ!という意思が芽生えたのでした。

そこで考えたのが「ダンジョンRPG」です。
一つのダンジョンのみのストーリーにすれば、少しは単純で作りやすいのではないかと思ったのがきっかけでした。
いきなり大作を作れるわけが無いと思い、とりあえず、あくまでも「短編」を作ろうと決意したのです。
そういう経緯で企画されたのが、ダンジョンRPG「ALIVE」なのでした。
「Eyes」の挫折が、「ALIVE」を生み出したといっても過言ではありませんね。

しかし、あれから数年。
十分長編と呼べるゲームになりましたね(爆)
いや〜なぜかって言うと、作るのが楽しくてしょうがなかったんですよ・・・OTL
それゆえにダラダラダラダラとダンジョンが伸びまして・・・(笑

ちなみに、Eyes以外にも、無計画な企画故に消えていった作品があります(死
それをちまちまとHDDに溜め込んでいる自分ってなんなんでしょうね・・・(笑


第二章 -初期におけるALIVE世界-

さて、計画的に進行していたALIVE。
当時のノートを開くと、初期段階は今では想像もつかないほど異なった内容だったようです。

*シナリオ編*
フォーリィがさらわれて、救うのが目的なのはもとからでした。
リンディアももちろん居ましたが、どうやらシディアさんとセットでの登場の予定だったようです。
どちらかっていうと、リンディアよりもシディアさんのほうが目立っていた、という感じです。
シディアさんのほうが登場頻度が高かったなんて、今では思いもしませんよね・・・(笑

そして一部の信くんファンの方、ごめんなさい。
初期段階では信というキャラは存在しなかったんです(爆
彼の登場が決まったのは、本制作も始まり、ダンジョンもアジトのエリア2まで出来ていたころでした(笑
当時の自分は何を思ったのか(笑)
まあ恐らく、登場人物が少なすぎたので増やそうかという話になったんだと思います(←いい加減な記憶
でも結果的に、彼を登場させたのは正解だったようです。

*キャラクター設定編*
アレスは、初期設定では名前が全く違いました。
初期段階ではレルナという名前で、しかもデザインが来るまでは、RPGツクール4の勇者みたいな見た目を想定していました(笑
名前がアレスになったのは、敵キャラネームの参考にしようと思ったギリシャ関連の本に「戦いの神」として「アレス」という名が刻まれていたのがきっかけでした。
ギリシャ神話はよく読んでいたのですが、実はアレスという神を知ったのはこの時でした(笑
苗字のイオスも本から。これは「息子」を意味する単語だそうです。
つまり、アレス・イオスというのは、「戦いの神の子」という意味なのです。

フォーリィの名前は、「聖なる〜」を意味するホーリーという単語をいじったものです。
あれのどこに神聖なイメージが・・・?という疑問はさておいて(死滅)ヒロインに相応しい可愛い名前にしようと思ったのも理由の一つです。
多分可愛ければジャスミンでもマリアンでもなんでもよかったのでしょう。(ぉぃ
又、何故か「記憶喪失」という設定までありました。
つまり自分がアーリア族だってことも知らないハズだったんです。
しかしこれは、シナリオの進行上消さざるを得なくなったため、消去されました。
もう一つの理由としては、「暗い過去にも負けない明るい子」を描きたかったというのもあります。

リンディアの名前は、シディアとセットで考案されたものです。
これこそ、シナリオ編で解説した初期設定の影響が多く残されている部分だと思います。
彼女らの名前は、ギリシャの地名から来ています。
シディアという地名はそのままあったそうですが、リンディアという名前は「リンドア」という名称をいじった結果、こうなりました。
シディアとリンディアのほうが統一感があったため、このような形に収まりました。
実は、デザイン画が先に上がったのはシディアでした。
初期ではシディアのほうがメインだった、というのがここでも出ていたようです。
後にやってきたリンディアのほうがすんごい目立ってしまいましたがね(笑
ちなみに、当時のデザイン画を見ると、珠百合さんのメモ曰くリンディアの服装は、ゲーセンで見つけたカッコよい服装の人を参考にしたとあります。
こんな服着てる人居たのか・・・!と正直びっくりでした(笑
でも本当にかっこいいっす。

信くんは、名前の由来は響きのよさで選びました(笑
漢字一文字の名前が、当時ブームだったもんで・・・。あ、今でもか(笑
突如登場の決まった彼なので、もちろんデザインが上がったのはだいぶ後の話。
しばらくは、信のグラフィックの変わりに黒いコートのグラフィックで、ゲームを作っていました。
そのせいで黒コートの印象がしばらく抜けなかったのを覚えています(爆
デザインが上がると、かなり柔らかい感じのキャラになりましたが^^

ハルの名前はそのまんま。四季の「春」から来ています。
春に咲く桜のようなやさしい人であってほしいと思い、こう名づけました。
桜のイメージは、デザインにも引き継がれています。(桜のイヤリングをしていたりだとか・・・)
ただの「ハル」にせず、「ハルティス」にしたのは、アレスに愛称で呼ばせたかったというのが大きいかと(笑

そのほかのキャラでは、まずカイゼルお兄さん。
あの人の名前はやっぱり思いつきだったりします(笑
特に凝った設定はしていなかったりするんですが(ぉぃ
強いて言えば、彼も元はギルド長ではなくF,K,Wだったってことぐらいですかね。
アレスの先輩にあたり、カイゼルは当時拳銃を装備としていたので、アレスも「Beast」を入手する前は拳銃で戦っていました。
ちなみにカイゼルさんは独身の花嫁募集中の身。(笑
ギルドのメンバーから回されるお見合い写真を見ては、どの女性も気に入らず見合いをしなかったという裏エピソードまで出てきました(笑


第三章 泣かせるだけのALIVEじゃねぇ!ALIVE爆笑物語。(笑)

これは実話に基づくALIVEの笑い話です。(笑)
キャラクターのイメージを崩したくない方は見ないことをオススメします(笑)
正直どうでもいい内容です(笑笑)

・・・(笑)が多いよ・・・(笑)

◆其の壱-実はギャルゲ?(笑)
よく勘違いされていますが。美少女ゲームではありません。

・・・ですが制作初期段階の私ならこう答えます。
美少女ゲーム、かも(笑)

いや・・・確かに「可愛い女の子」っていうのは狙いましたよ。狙いましたともさ(笑

珠百合さんの絵も可愛いですし、正直自分狙ってやったのかと思うくらいです;
中学生なのに・・・なんて巧妙なマネを・・・!!!!!

◆其の弐-改造一号君の正体(笑)
さりげない人気(?)を博している改造君。
(笑)
回廊の緊迫した空気の中で流れるあのマヌケな音楽、そして何故か屈伸を続ける異様な姿。
未確認生命体・・・改造君の正体とは!?

・・・ワカリマセン。(笑)

作者ですら不明です。(死
アーリアの生体聖具と名乗っていますが、アーリアンナイトでさえギリギリの状態で生存していたのに、彼はどうしてこんなにも余裕綽々なのでしょう・・・(汗

彼が生き残っている理由としては、まあいろんな説はありますよ。
永久不滅のアーリアの超技術の結晶だったりとか、
武器屋さんで作られ、でも出来が悪いので捨てられてしまった銃弾の怨念の塊が憑いてるだとか、
実はアーリアの鍛冶屋さんが朝起きたらあんな姿になってしまったのではないかとか。
・・・わたくし的には3番目推奨(笑

ちなみにリンディアは彼の居場所をアレスたちに教えた張本人ですが、
一体彼女はどうやって彼と出会ったのでしょう・・・。

・・・ありうる。

◆其の参-山田伝説(笑)
君は知っているか。その人物を。
彼は地を砕き、叫び声を上げ、憎しみをアレスたちに向ける・・・!!!

そう。あの軍曹。

こいつにはALIVE史上最強の伝説があります。
其の名も。

山田伝説。

それは何気ない一言から始まった・・・。
「コイツって、本名ないの?」
さりげない先輩からの質問。
「んー?特に考えてないですけど・・・」
「そうなの?」
という何気ない会話。
確かにコイツには名前を考えることもなかったのですが、そういわれてみると・・・と思った瞬間
「山田。」

もう一人の先輩から発せられた名前。
しかし意外にもこれが定着(オィ
以後、彼は部室の中では「山田軍曹」と呼ばれるようになりました(死

・・・何故日本人OTL

以後、二回目戦闘での尋常じゃないHP数と初期段階のパラメータの高さに「山田最強伝説」まで創り上げた軍曹(笑

今度からは彼のことを見かけたら、「山田さんw」と呼んで差し上げてください。
一気に親近感が沸きますから。(死


第四章 制作時に聴いていた音楽
私は何かを作るとき、大抵音楽を聴いています。
ALIVEのときも、いろんな流行歌を聴きましたね。
どんな曲があったか、いくつかご紹介したいと思います。

まずは、一番よく聴いていた、サカノウエヨースケさんの「ランプシェード」と「ストームライダー」。
サッカン(愛称)の曲好きなんですよね〜今でも・・・w
声が非常に可愛らしいんですが、パワーがあって大好きです。
特にストームライダーなんかは、サビの部分を聴くとものすごく気合が入ったのを覚えています。
この曲の勢いに乗せられて、ダンジョンを作っていたような・・・(笑

お次はキックザカンクルーの「E.L.E.M.E.N.T.S.」。
大人しい感じのラップテイストナンバーなのですが、このスローテンポな感じが好きでした。
回廊作りのあたりで頻繁に聴いていた曲です。

中でも一番好きだったのはhiroの「Baby don't cry」。
これはもう制作後半の時に聞いていたのですが、なんだかこの曲を聴いていると、ハルさんを思わずにはいられませんでした;
可愛らしい曲調、とても優しいhiroさんの声と、勇気をくれるような詩が大好きでした。
もちろん、今でも頻繁に聴いていますよ^^


第∞章 -素朴な疑問編-
みなさまからの素朴な疑問募集中です。掲示板orメールにて受付中!

*キャラクターの親族はいずこ?*
アレスとカイゼルのお父さんってどうなったの?と言われますと・・・。
フォーリィが保護される少し前に、病死したというエピソードがありました。
それまでは、ギルド長として働く、結構厳ついおっさんだったようです。
お母さんは、2人が幼少のころに事故で他界しています。
男手一つで育てられた兄弟は、兄は厳格にも関わらず弟は自由奔放になってしまいましたね(笑

フォーリィの両親は、2年前の壊滅事件で死亡しています。
つまり、それまでフォーリィは、両親に囲まれて、本当に普通の女の子として暮らしていたのです。
兄弟はいたのか?
一応彼女は一人っ子のようです。両親の愛情を一身に受けて育ったので、相当な箱入り娘だったと思います(笑
まあその当時から、魔法とかの修練は人一倍やっていたそうです。

リンディアの両親については、ゲーム中にも出ていますね。
とても深窓の令嬢とは思えないほどワイルドなお姐さんですが(汗)
武術に関しての強さは、お父さんが騎士だったから、というわけではありません。
当時リンディアはそこまで武術はできなかったので、武術は「神の子」となってから得た力なのです。
また、特殊な能力(術技や波動を感知する力)も、シディアさんからもらった後付のものです。
彼女の人生の中では、どちらかというと神の子であった時間のほうが長いので、彼女にとってシディアのほうが、よっぽど家族らしかったと言えるのかもしれません。

信の両親。
彼の住んでいたキルヴェルノは科学技術の発展した国で、彼の両親もまた、科学者として働いているそうです。
その背を見て、信も科学を学び、銃火器の開発法も会得しました。
天性の素質を持っていた信ですが、やがて両親の手にも負えないほど危険なものばかり作り始めてしまいます。
「好奇心」は彼の心を突き動かし、科学・銃火器以外のことに盲目になってしまったのです。
両親の言うことを聞かず、信は開発に没頭します。いわゆる、不良(?)にも近かったのかも。
それが災いして、刑法の厳しいキルヴェルノにおいて、無許可危険物所有罪で捕まり、後に、例の研究施設に送られました。
幼いころは幸せな家庭だった・・・という資料まで出てきて、「中学生の頭でよくここまでドロドロな設定書いたなー・・・」とヘンな関心をしてしまい(汗
クリア後は、幸せになって欲しい人NO.1が、信くんだと思っています(笑



*神の子が、主の神に生き写しということですが、どういうことなのでしょうか?
生まれる前に、神が作為的に容姿を自分そっくりにしているのですか?(メールフォームより投稿)

A,結論から言うと、「作為的」というよりも「自然現象」と「転生」によるところが大きいです。

ゲーム中、神と神の子の関係についてはあまり語られていませんでしたね。
ここで一つ、お話させていただきます。

元々ALIVE世界でいう「神の子」とは、神でもなければ、文字通り「神の子」というわけでもなく、ただ人間なのです。
ALIVE世界の神話では、かつて神と人間は、時同じくして生まれるという、まるで「双子」のような関係にありました。
つまり、「神」が生まれれば、それと同じ性質を持った「人間」が生まれていたのです。
シディアが“世界の意思”によって生み出された時も、同じ性質を持った「人間」が生まれています。
それが後にリンディアの原型となる存在であると考えてください。
シディアや他の神は、その人間をとても大切にし、自らの側近として神界に招きます。
これが「神の子」の始まりです。

しかし、神の子といえど、寿命は永遠ではありませんでした。
リンディアの原型であった最初の「神の子」は、寿命により死んでしまいます。
“世界の意思”により作られた人間の「肉体の寿命」は、神でさえも伸ばすことができないのです。
ですが、他の人間よりも強い精神力を持つ「神の子」は、その魂を絶やすことがありませんでした。
こうして、リンディアの原型の魂(とその情報)は、悠久の時を、その姿形変えることなく転生してきたのです。
そして、主であるシディアは、転生した「神の子」が十分な年齢に達すると、「神の子」にその経緯を告げ、力を授けるのです。
神と神の子はこれを繰り返して、この世界に存在してきました。

付け加えると、アレスの場合。
アレスも、かつてはリンディアと同じように転生を繰り返し、主とともに存在していました。
しかし主が滅んだことにより、その当時の神の子・アレスは、若くして強制的に転生させられたのです。
そして現在に至る・・・ということになります。

まとめ:神と神の子の関係は「双子」に近く、うりふたつなのは古の自然現象(“世界の意思”)と転生によるもの。

クリア後、神は人間界から身を引きます。
これにより、神と人間の交流は一切途絶えることとなり、神の力が干渉しない世界では、特有の精神力も、やがて衰えていきます。
つまり、神の子・・・リンディアとアレスの「無限転生の旅」は、ようやく終りを迎えるのです。


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